PS2ゲーム「絢爛舞踏祭」のプレイ日記を小説風に書いていきます。このゲームを知っている方も知らない方も楽しめる内容にしていくつもりなので、よろしくお願いします!

アザカの絢爛舞踏祭!

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プレイ日記第十七回
 ジンクスか何かわからないが……
 マイケルを食事に誘うと必ずと言っていいほど第一種戦闘配備、すなわち戦闘になる。

 マイケルと食事を終えて席を立つ。
 そして雑談を交えながらとエレベーターを待っていると、それはやってきた。
 大きな振動と共に天井からパラパラと破片が落ちてくる。
「……これはこれは、直撃だな」
 俺はそう思いながら隣に居るマイケルに聞いた。
「戦闘になったな。勝てると思うか?」
 マイケルはこちらを見つめて非難するように言った。
「勝つよ。当たり前でしょ?負けると思ってるの?」
「……そうだな」
 俺は苦笑しながらエレベーターに乗り込む。
 遅れてMAKIが第一種戦闘配備を告げた。

 エレベーターが開くなりハンガー連絡通路に駆け込む。
 しかし通路の扉を開けた瞬間、視界が煙に包まれた。
「……火事!?」
 ハンガーへ続く道が見事なまでに炎上していた。
「なんてことだ……」
 俺は一瞬消火作業をするか悩んだが、傍の防煙マスクをつけて燃え盛る通路をハンガーへと走った。
 そしてハンガーへたどり着くとネリが一人慌しく走り回っている。
 すでに仲間は全員出撃しているらしい。
「出遅れたか!」
 俺はそう思いながら相棒に飛び乗る。
 出撃――――!

 ……と同時に戦闘が終了した。
「…………」
 ものすごく気が重かった。
 次々と帰ってくる仲間のRB。
 マイケルに勝てるか?と聞いて、向こうは自信満々に答えてくれたと言うのに。
 俺は一体なにやってるんだ……
「…………」
 物凄い恥ずかしい気持ちになった。
 そんなことを考えていると背後からマイケルに話しかけられる。
「ねぇ……」
「あ、あはは……、き、今日はいい天気だね!」
 照れて話にならなかった。


 なんだか最近、我ながら絢爛舞踏らしくないなぁ……
 肩をがっくりと落としながら、俺は自分激励のためチリペッパーコーヒーをがぶ飲みするのであった。





[プレイ日記第十七回]の続きを読む
| 絢爛舞踏祭プレイ日記 | 20:22 | トラックバック:0コメント:0
プレイ日記十六回
 パイプオルガンが旋律を奏でる。
 その異質な空間に数人、何かがいた。
「どうなっているんだ」
「太陽系の計画が難航している」
「どの程度の遅れだ」
「まだ想定内だ」
「原因は?」
「おそらくは、世界移動存在の介入」
「厄介な」
「さして問題はあるまい」
「介入者と言えど、所詮体は一つ」
「ふむ」
「物量で攻め落としますか」
「異論はない、君に一任する」
「ならば光国にBLを派遣しましょう」
「…………」
「BLに光国を操らせ、光国人を使って火星を」
「餌は?」
「グレートワイズマンの遺跡が火星で発見されたとでも言えば、光国人は飛びつきますよ」
「なるほど」
「では策は君に、実動はBLに」
 その言葉に初めてBLと呼ばれた黒衣の女性は表情を変えた。
 いや表情は変わっていない。ただ、感情が揺らいだ所為でそう見えただけだろう。
「介入者には退場願おう。我々のシナリオどおりに第六世界を動かすために」
 パイプオルガンの旋律の中、中央にいた一人が最後の言葉を発し、この議論は終了した。


 体の疲れを落としてから、夜明けの船が停泊している都市船アマゾネスへとくりだす。
 のどかだった。人があまりいないというのもあるが……
「ここでは戦いも関係ないようだな……」
 真っ青な空を見上げる――――、といっても都市船は潜水艦だ。
 この空も映像に過ぎないわけだが……

「いい天気ですね」

 静かに、声をかけられた。
 その場に自分ひとりしかいないと思っていたため、咄嗟に体が強張る。
「…………」
 俺が声の方を振り返ると、そこには黒衣の女性が立っていた。
 女性はこちらの返答を待っているようで、ずっとこちらを見つめている。
「この空は映像ですよ」
「そうですね」
 俺の答えに女性は顔色一つ変えなかった。
 いや、少し穏やかに微笑んだのかもしれない。
 表情が変わっているようで、変わっていない。不思議な女性だった。
「それでも、いい天気ですけど」
 警戒して辛辣な言葉を返したことに後悔して少し口篭った。
「いい天気だと思うのなら、それはあなたの心が晴れているのでしょう」
「…………」
 黒衣の女性はそこでようやく、知覚できる微笑を見せる。
「それでは、また」
 黒衣の女性はそのまま、すぅっと大気に溶ける様にいなくなった。
 俺はその場で立ち尽くし、しばらく女性が消えた場所を見つめていた。


――――それが、BLとの初コンタクトだった。





[プレイ日記十六回]の続きを読む
| 絢爛舞踏祭プレイ日記 | 12:54 | トラックバック:0コメント:0
雑談とか
ちょっとゲームをやったり小説を書いたりする暇がないほど
テストが危険なので、今回は軽く雑談でも。

小説という形式を取った以上、あまり登場人物を増やすのもどうかなと思い
省いたシーンなどをご紹介

○クリサリス事件
うちのクリサリスは7月の間ずっと「悲しい」状態でした
一体何があったんだクリサリスー!
俺のガンパレ時代からの戦友よー!
「すまん、言うことは出来ない」
何があったと問うと、きっぱり拒否されました(涙
こっちが泣きたくなってきたよ

○スイトピーVSリン
うちのリン・ハックマンは整備士です
ネリがよくぶっ倒れるので交代要員で起用しました
そしてリンが必死にハンガーで仕事をしているところに
真っ白なドレスがやってきます
そしてリンの前に立ちはだかり
「こんな話は知っていますか?」
「怖い話は苦手なんだ……」
「まだまだこれからですよ」
「バ、バカヤロー!」
「ハッハッハ!おっかしい!」
 …………スイトピー、君ってやつは……

○マイケル辛辣
女性化マイケルといち早く仲良くなったのでついつい新コマンドを実行
主人公はマイケルを見つめ、洒落た言葉で口説きました
するとマイケルは目を細めて一蹴。
「なにそれ、寒いんだけど。……というよりイタイんだけど」
主人公は一週間立ち直れなくなったそうです
(以降、マイケルの嫌悪の上昇率が尋常じゃなくあがりました;)

以上、こんなもんで終了です
早くプレイ小説を続けたいのですが……
来週一杯までテストだー!ぎゃーっす!
| 絢爛あれこれ | 23:16 | トラックバック:0コメント:0
プレイ日記第十五回
 ――――絢爛舞踏を開始する。

 その名が指すのは希望ではない。希望は相棒が持っている。
 ならば絢爛舞踏という名は何を指すのか。
 平和への使者?
 正義の英雄?

 違うな。

 かつて、第五世界で初めてその名で呼ばれたときはそれは悲惨なものだった。
 死屍累々の大地に立つ姿に、仲間達ですら恐れ慄いた。
 盟友達ですら、その名に嫌悪を示した。
 まぁ、それはほんの最初だけだったが……、そうさせるほどの"意味"がこの名にはある。
 簡単だ。
 "ジェノサイダー"
 人殺しの称号。
 敵を殺し殺しつくした先に得られる称号。

 ならば。
 ならばこそ。
 ならばこそだ、ホン・サン。
 豪華絢爛という言葉など、今は斬って捨てる
 今俺がう場所は戦場であり
 今俺がる場所は死地であり
 愚かな策など踏み潰し
 姑息な罠など叩き潰し
 並み居る敵軍など押し潰し
 突き刺さる殺意など握り潰し
 貴様の野望など捻り潰し
 夜明けに立ち塞がるまでもなく
 盟友達に立ち塞がるまでもなく
 貴様という壁など俺が潰し潰す

 わかったな?ホン・サン。
 これが俺が怒るということだ。

 もはや問答は無用。


「――――絢爛舞踏を開始する」


 マイケルとマイトはまだ医務室で寝ている。
 今迎撃が出来るのは俺と小カトーのみ。
 そんな中でアラートが鳴り響く。
 無言で相棒に乗り、出撃する。
 そしてトポロジーレーダーに表示される敵という敵から敵を
 殺意という殺意から殺意を相手に
 絢爛舞踏はその名の通り舞った。

 序曲が終わり着艦する。
「小カトーがハンガーで倒れました」
 目を細める。
 戦友たち、すまんな、つらい思いをさせて。
 だからと言っては何だが小カトー、マイケル、マイト。今は寝ておけ。
 今なら、俺一人でもこれから最後まで舞えそうだ。
「第一種戦闘配備発令」
「了解した」
 第一楽章が鳴り響く。
 ならば殺戮者は舞台へ上がり、踊るのみ。
「行くぞ、相棒。"今の俺"が乗るのは、少しつらいかもしれんが」
 希望がこんな殺戮者の道具として扱われるなど……。
 その時、エンジン音が少し激しくなる。
 俺は一瞬呆けてから、口元に笑みを浮かべた。
「そうか。すまんな、希望。もうしばらく血の上で俺と共に舞ってくれ」
 俺と相棒は戦場へと飛び出した。

 戦場はすでに魚雷と敵で埋め尽くされている。
「踊る相手には事欠かんようだ」
 俺は魚雷を剣鈴で叩きつぶして、敵艦に突撃する。
 夜明けの船のみんな。少しばかり耐えてくれ。
 さすがに一人では、攻撃と守備同時には出来ない。
 絢爛舞踏は敵と踊る。
 夜明けの船が通る道を踏み均すために。
「うおおおっ!」
 母艦から飛び出してきた敵フレームを魚雷で打ち落とし、敵母艦をシールド突撃で破壊する。
 被弾するが意に介さず、ただ敵を失くすことを考える。

 ハンガーに帰り、被害状況を確認する。
 個室とトイレが燃えているな。
「…………って、俺の部屋だよ」
 少し肩を落として苦笑する。
 さて、それじゃあ第二楽章、行くとするか。

「くっ!魚雷が多い!」
 こちらを囲むように敵艦が陣取り、夜明けの船に魚雷を浴びせかける。
 厄介な真似を!
 俺は敵と同じく魚雷を射出して応戦する。
「夜明けの船、被弾」
「夜明けの船、被弾」

 MAKIの放送に舌打ちする。
 こうなったら、避けてる場合じゃないな。
 最低限、壁の役割はさせてもらおう。
「相棒、先に謝っておく。すまん」
 そう言って敵艦へ向けて一直線に加速する。
 無論敵が放った魚雷とコースは同じ。
 次々と相棒に襲い掛かる魚雷の信管反応をなんとか外しながら、敵艦に接近する。
 相棒が揺れた。
「被弾」
 そのまま敵を一刀両断する。
「次だ!」

 第二楽章も終了する。
 ハンガーに帰ってくると整備班のネリが倒れた。
 さすがに無茶をやりすぎたか……。
「相棒、なんとかもってくれよ」
 そう話しかけながら傷ついた相棒を整備する。
 こんな時のために少し整備技能を鍛えておいてよかった……。

 ゴゥン……

「右舷中央、被弾しました」
 …………。
 こいつが最後だな、おそらく。
 さすがに今までの4連戦、艦隊全てを撃沈されてまだ戦力があるとは思えない。
 アマゾネス付近にいる地球軍はあと少しのはずだ。
「第一種戦闘配備発令、飛行隊はRBに搭乗してください」
「…………」
 俺は整備中だった手を止めて、相棒を見上げる。
 悠然と、俺の前に立つ希望号。
 こいつがいる限り、俺は戦い続けられると確信する。
「機関停止しました」
 そこでMAKIのプログラムがダウンする。
 おいおい、これで最終楽章だっていうのに
 すでに戦友たちは全員ベッドでお休みだっていうのに
 最後の見届け人、MAKIも休憩かい?
「それは孤独な戦場になりそうだな」
 俺は苦笑しながらも相棒に乗り込み、出撃した。

 念のためシールドを切る。
 敵影は4つ。あまり大規模なものじゃない。
 よくて中型、ほとんどがただの突撃艦。
「さて、戯曲最終楽章だ。踊るぞ」
 口元に笑みを浮かべ、相棒を駆り敵艦へ突撃する。
 魚雷が邪魔だが、当たりはしない。
 まず一隻目に剣鈴を突き立てる。
「次ッ!」
 魚雷を巧みに回避して、二隻目を撃沈。
「次ッ!」
 ボムガードをまく中型潜水艦。
 そんなもので、俺の舞踏が止まるとでも?
 剣鈴で切り裂きながら、最後の敵を見据える。
「これで最後だ!」
 最終楽章、この戯曲、これにて閉幕とさせてもらう!
 最後の魚雷を敵艦に向けて発射する。

 …………ピッ
 それと同時に、トポロジーレーダーに光が――――、増えた。

「…………」
 俺は一瞬動きを止めて目を見開いた。
 光が増える。
 オレンジだ。オレンジの光。レーダーに映るオレンジの光は……
「敵の増援か……」
 俺は額に手を当てる。
 トポロジーレーダーには最後の一隻のはずだった小型潜水艦と、新たに現れた大型潜水艦三隻を表示している。
 額の手で髪をぐしゃりと掻き分ける。
「ハッ……ハハッ」
 俺は額に手を置いたまま小さく笑った。
「アンコールだと?面白い」
 搭載魚雷0、機雷2。
 剣鈴をかざして新たな敵を睨みつける。
「それしきの増援、ものの数ではない!行くぞ相棒ッ!」

 ホン・サン
 貴様の野望は潰したぞ、この絢爛舞踏が。
 夜明けの船で立ち向かうまでもない。
 ただ一人の絢爛舞踏と、ただ一つの希望が完膚なきまでに。
「やはり貴様に、火星の偉大な夜明けに立ちはだかる資格はない」
 背後で爆発する最後の敵艦をよそに、俺はゆっくりと夜明けの船に戻っていく。
 盟友達の待つ、夜明けの船に。

 この日、絢爛舞踏が敵艦撃沈すること二十三機。
 これはホン・サンが指揮する、地球から増援した部隊の数とほぼ同数だった。
 それが何を指すか。それは火を見るよりも明らかだ。
 ホン・サンの完全なる敗北である。
「こ、これは撤退じゃない!俺は地球に戻るだけだ!」
 自分の立場が危ぶまれ、火星から地球へ戻る船へ駆けるホン・サン。
 それを止めようとする副官に、ホン・サンは荒々しく怒鳴る。
「これは撤退じゃない!こ、こんなはずは……!こんな馬鹿な事が……!」
 ホン・サンは地球で火星に対する低姿勢さを訴えてクーデターを起こしている。
 そのホン・サンが増援まで送った火星で敗北したとなれば、彼にもう生きる場所はない。
 そして甘い汁を吸おうと大義のない彼に従った軍人達も、同じ道を辿るしかなかった。
 その誇りなき軍人の一人が、ホン・サンの前に立ち塞がる。
「き、貴様は……!」
 地球からの派遣部隊を統括していたスミスだ。
 彼もまた、ホン・サンの誘いに乗りクーデターを起こし、そして今は失墜した身。
「あ……、あんたの所為だ……」
 スミスは拳銃をホン・サンに向ける。
「もう俺の生きられる場所はない……、みんなあんたの所為だ!」
 ホン・サンの目が見開かれ、スミスの持っていた拳銃は火を噴いた。
 その直後に副官がスミスを撃ち殺す。
「…………」
 ホン・サン、そしてスミスの死体を前に、副官はその場で項垂れた。
 一体地球軍はどうなってしまったのか。そしてどうなってしまうのか。


 こうして、地球軍はその主要な将軍を失い、火星への圧力を弱めざるを得なくなった。
 これは火星独立への躍進である。
「現在、20年間の平和が約束されています」
 MAKIのシュミレートの結果を受けながら、俺は頷いた。
 第七世界からこの第六世界に"100年の平和"を約束するためにきた絢爛舞踏。
 20年、まだまだ先は長いが第一歩を進むことに成功した。

 今夜明けの船は戦闘を終え、都市船アマゾネスに停泊している。
 俺はゆっくり自室へと足を向ける。
 寝たい。とりあえず今は寝たかった。
「……そういえば、部屋は大丈夫なんだろうな。燃えていたようだが」
 苦笑しながら自室への扉を開ける。
 どうやら取り越し苦労のようだ。BALLSたちがしっかり修理してくれたんだろう。
 俺はそう思いながらベッドに横になった。
「今日は踊りつかれた……」
 そんなことを呟きながら、俺の意識はすとんと眠りに落ちた。







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| 絢爛舞踏祭プレイ日記 | 20:56 | トラックバック:0コメント:2
プレイ日記第十四回
「なにか、雑学を教えてくれないか?」
 俺はエレベーターホールで水を飲みながら、後ろにいたマイケルに声をかけた。
「雑学?」
「なんでもいいよ」
「そうだね、じゃあ"星のかけら"って知ってる?」
 星のかけら?
「いや、聞いた事がないな」
「星のかけらは火星で取れる物質で、潜水艦に搭載されているシールドの素となるんだ」
「へぇ……」
 普段、戦闘で何気なく使ってるシールドは"星のかけら"で作られているのか。
「でもね、効果が現れるのは火星内だけ。火星から出ると、星のかけらはただのガラス球になってしまう」
「…………なるほど」
 なかなかためになる話だった。

 アラートが第一種戦闘配備に変更される。
 俺は急いでマイケルと共にエレベーターホールからハンガーへと走った。
「同志諸君!」
 その時、艦長エリザベスが士気高揚の演説を行う。
 こんなことは初めてだが……、なるほど、今回の敵は手強いということか。
 そんなことを考えながら先に出撃している小カトーとマイトを追ってマイケルと共に出撃する。
「…………」
 トポロジーレーダーを前にして、俺は目が点になる。
 この火星の海という戦場の中に、潜水艦なみの大きさの"人"が映し出されているのだ。
 RBの人型、とかではなく、ただ単に"人"だった。
 さすがにこれは……、いや、確かに……うーん……
 俺はトポロジーレーダーを見ながら頭を抱えて唸った。
「敵は光国人の兵隊です」
 MAKIの声にようやく現実を受け入れる。
 光国人は人間より大きいとは聞いていたが……まさか一人一人が潜水艦と同じ大きさだとは思わなかった。
 その巨大な手は軽々とRBを握りつぶしてしまえるほどだった。
「で、でかい……」
 光国人一般兵。見れば大きさは小型潜水艦クラスだ。
 そしてその奥にいる、中型潜水艦クラスの体躯。
「あれは"ブラザー"と呼ばれる光国の兵士です」
 反則的なでかさに少しの間固まっていたが、なに、やることはいつもと同じだ。
「なるほどしかし、殺意を持ってこの船に近づくならば全て打ち砕くのみ!」
 俺は光国人に向かって突撃していく。
 そして剣鈴で斬り付けるが、相手はびくともしない。
 ……でかいだけあって耐久力も並みじゃないか。
「ふぅん!」
 その時、光国人は手から巨大な鉄球を投げてくる。アイアンフィストというらしい。
「おわっ!?」
 それを慌てて剣鈴で打ち砕くと、その次には胸の部分から光弾を打ち出してくる。さらには弧状のエネルギー体まで。
「ホーミングコスモ!」
「フォトンラッガー!」

(こいつらはウ○ト○マンか!?)
 その滅茶苦茶な攻撃を避けつつ、光国人を何度も斬り付ける。

 そして全ての光国人兵士を投降させた。
 ただこれは手加減して投降させたのではなく、"一撃で沈められなかった"だけだった。
 光国人、恐るべし……


 ハンガーに戻ってくると、マイトがフラフラしていたので医務室へ連れて行く。
 そこでちゃんと診察を受けるように言うが、小カトー同様すぐさまハンガーへリターンしていく。
 少しぐらい人の言うことを聞けよ……
「第一種戦闘配備発令」
 俺もすぐさまリターンする羽目になったわけだが。

 今度の相手は地球軍だった。
 ノギが欠けた地球軍は、地元地球でクーデター起こしホン・サンという人物が実権を握った。そしてホン・サンは自分で指揮を取り、すぐに火星に攻めてきた。おそらくこれに勝利し、自分のクーデターを正当化するつもりだろう。
 しかし、そんな非道な奴の思い通りにはさせてやるものか。
 光国人と比べれば耐久力が低すぎる艦隊を次々と駆逐して、船に戻る。
「アマゾネスはまもなくです」
 MAKIの放送が聞こえてホッとする。
 最近連戦が多く船が傷んだり、乗員の疲れがたまっている。
 都市船に停泊し休まないと、船も盟友達ももたないだろう。
「第一種戦闘配備発令」
「…………どこまでも邪魔をしてくれる」
 俺はすぐに相棒に乗り、戦場へ飛び出していく。
 そして懲りずに向かってくる地球軍の突撃艦を剣鈴で切り裂く。
「ん?」
 三隻中、二隻を沈めてから気付いた。
 小カトー機は残りの一隻を追い詰めているが、マイケルとマイトが出撃してきていない。
 これはどうしたことか?

 戦闘を終え、ハンガーに戻ってくる。
 するとMAKIが放送を流した。
「マイケル、マイトがハンガーで倒れました」
 …………連戦の疲れが出たか。
 これは厄介だな。
 早く都市船アマゾネスにたどり着かないと……
「アマゾネスへの入港を見合わせます」
「なに?」
 目が見開く。
 付近に敵がまだいるのか。
 都市船に被害を出さないためにも、先にその敵を撃破してから停泊する、と。
「そいつはつらい相談だな」
 俺は小カトーに話しかける。
「戦闘になるかもしれないな」
「ああ、詰めておいた方がいいな」
 二人は頷き合って、自分達のRBの調整を始める。

 その時、艦が揺れた。
「第一種戦闘配備発令」
 被弾してからアラートか……、疲れが出ているな。
 そう思いながらも相棒と共に出撃する。
「……ホン・サンめ、やってくれる」
 俺は戦場を見つめてそう呟いた。
 そこには主力攻撃艦と潜水母艦の群れ。
 なるほど、少し前の連戦の敵はただこちらの疲労を狙ったものか。
 そして、これが本気の部隊だと。
「自分の部下をそのように使うとは……、許せんな」
 俺が敵艦に突撃すると同時に、潜水母艦がそのハッチを開く。
 そこから敵フレームが飛び出してきた。
「……ッ!?」
 敵フレーム。こちらのRBに比べれば耐久力は格段に低いが、それでもRBの機動力と、豊富な装弾数をもった強敵だ。
「くっ!」
 一気に7:3、夜明けの船を引けば7:2となる。
 そして敵は各々魚雷を発射し始める。
「うおおおおお!」
 小カトーが敵母艦に突撃していく。
 たくましいものだ。
 だが小カトー、つまりなにか?突撃してくる魚雷とフレームは俺が捌けと?
「無茶を言ってくれる」
 夜明けの船の近くに機雷をばら撒き、近づく魚雷を切り伏せる。
 敵フレームは魚雷をばらまきながら突撃してくるだけしか脳がないようで、あっさりと機雷の罠にひっかかり消し飛んだ。
「くっ!」
 しかし撒き散らされた魚雷の数が尋常ではなく、その半分ほどは背後の夜明けの船に流れた。
「夜明けの船、被弾」
 その状況を見て、俺は拳を握り締めた。
 さすがに敵フレームが機雷に突撃する様はおかしいと思ったが、なるほど、これは。
 ――――まさに、特攻。
「ふざけるな!」
 ホン・サン!どこまでもくだらない策を弄する男よ!


 ハンガーへと帰還する中、アラートの音がすでに鳴り響いている。
「第二種戦闘配備」
 敵がまだ近くにいる。戦闘は始まっていないが、まだいる。
 ホン・サン。
 いいだろう、そこまでやりあいたいなら、俺は絢爛舞踏だ、加減などしない。
 後悔させてやろう。
 この絢爛舞踏の前で、仲間を道具として扱うということがどれだけ愚かな策かということを。
 この俺が怒るということが、どういうことなのかを。

 その愚策を砕き砕く。
 その殺意を挫き挫く。
 その力を潰し潰す。

 その存在を 完全なまでに 否定し否定する。

「第一種戦闘配備発令」
 艦が揺れる。
 そこで俺は顔を上げた。
「今からの舞踏、目に焼き付けておけホン・サン」
 俺は相棒に乗り込んで、出撃の合図を出す。

「貴様には夜明けの前に立ち塞がる資格すらないことを教えてやる」







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アザカ
アザカ
現在大学生
勉学ほったらかして暇とかほざく駄目人間
文章を書くのが好き
現在友人3名と共同HPを営んでいたりもする

余談だが餃子には目が無い
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